予約語とシステム変数とは
変数の名前は基本的にユーザが自由に付けることができますが、一部の名前はあらかじめ Processing の側で定義されており、自由に使うことはできません(予約語)。そのような例としては:
- 制御構造に関するもの(if, whileなど)
- プログラムの構成要素に関するもの(int, float, void, classなど)
- Processing の組み込み関数名(size, line, rectなど)
などがあります。
また、よく使う可能性のある値は Processing の側でシステム変数として定義されており、このような変数もユーザが自分の変数名として使うことはできません。システム変数としては以下のようなものがあります。
- width, height(ウィンドウの横幅と縦幅)
- mouseX, mouseY(マウスのX座標、Y座標)
- key, keyCode(押されたキーの値)
システム変数の使用例として以下にコードを示します。mouseX や mouseY には現在のマウスの位置(カーソルの位置)が入っているので、これを利用して、カーソルの存在位置に円を描いています。また width や height にはウィンドウのサイズが入っているので、円のサイズはこれを使って定義しています。
void setup(){ size( 800, 400 ); background( 240 ); fill( color(255, 100, 100) ); noStroke(); } void draw(){ ellipse( mouseX, mouseY, width/50, height/50 ); }
実行結果
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